事業報告書・実績報告書の提出義務

一般貨物自動車運送事業者は、毎年、事業報告書と事業実績報告書を提出しなければなりません。

●事業報告書

事業報告書は、毎事業年度の経営状況を報告するための書類です。毎事業年度が終了してから100日以内に提出しなければなりません。提出期限は、運送事業者の決算月によって異なります。
事業報告書には、資本金の額、発行済株式総数、株主、役員、事業内容など、運送事業者の基本的な概要を記載します。
これらの記載とあわせて、損益計算書と貸借対照表を添付することになります。

●事業実績報告書

事業実績報告書は、毎年4月1日から翌年3月31日までの輸送実績を報告するための書類です。提出時期は、決算期に係わらず、毎年7月10日までに提出しなければなりません。
事業実績報告書には、事業用自動車数、従業員数、運転者数、事業内容、輸送実績、事故件数を記載します。
輸送実績は、管轄運輸支局毎の延実在車両数(日車)、延実働車両数(日車)、走行キロ数、実車キロ数、輸送トン数(実運送と利用運送毎に)、営業収入といった記載が求められます。

●提出しないとどうなる?

事業報告書と事業実績報告書の提出時期は、運輸局からは提出時期の案内はありませんので、各運送業者が自分で提出時期を把握しておく必要があります。

提出期限までに提出しない場合や虚偽の内容を記載した疑いがある場合、記載内容が法令に違反している疑いがある場合にはトラック協会の巡回指導の指摘事項となり改善報告を求められことになります。


今回ご紹介した事業報告書・事業実績報告書は、一般貨物自動車運送事業の許可を維持していくためにとても重要な書類です。

期限直前に慌ててしまうことがないよう、前もってご相談されることをお勧めします。